近年では、オフィスの機能性を向上させるために「OAフロア」と呼ばれる仕組みが導入されつつあります。
OAフロアにはいくつかの種類があり、貸事務所にも導入することが可能です。
今回は、OAフロアとは何か、OAフロアの種類や貸事務所にOAフロアを導入するメリットについてご紹介します。
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OAフロアとは
OAフロアとは、オフィスビルや商業施設の床下に設けられたスペースのことです。
いたずらに空間が設けられているわけではなく、OAフロアにはしっかり意味が持たせられています。
貸事務所でもOAフロアが導入される物件が多く、オフィスの機能性や美観を向上させるのに役立っているスペースです。
配線のために導入される
建物内のOAフロアは、別名「フリーアクセスフロア」とも呼ばれています。
床下に電源、電話線、LANケーブルなどの各種配線を格納しており、床上に露出させなくても済むため、オフィス全体がすっきりします。
OAフロアを導入すれば、床下に配線を入れられるため床上のオフィスの柔軟性が高まるでしょう。
配線の変更もやりやすく、追加の必要があっても簡単に作業できるのです。
頻繁に内装を変えるオフィスなどでは、とくに効果を発揮します。
また、床板を外せばすぐに配線にアクセスできるため、トラブルが起きた際にも簡単に対処しやすいです。
二重構造の床になっているため「二重床」と呼ばれることもあります。
OAフロアの種類によっては配線容量に制限があったり、配線の変更に時間や手間がかかったりする可能性もあるため、貸事務所を選ぶ際はよく検討することが大切です。
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貸事務所に導入できるOAフロアの種類
貸事務所に導入されているOAエリアには、材質や配線方法によってさまざまな種類があります。
材質には樹脂、金属、コンクリートなどがあり、施工方法は金属製と樹脂・コンクリートで分かれているのが特徴です。
どのOAフロアを選ぶかによって、OAフロア自体の使い勝手のみならずオフィス全体の居心地が変化します。
大規模なオフィスやサーバールームなどでは、金属を用いたOAフロアが人気です。
中小規模のオフィスではコストパフォーマンスの良い樹脂製のOAフロアがよく使用されます。
樹脂製のOAフロア
樹脂製のOAフロアは、コストパフォーマンスに優れることから、中小規模の貸事務所で選ばれることが多いです。
とくに、最初からあるOAフロアではなく、貸事務所に後付けでOAフロアを導入する際によく利用されます。
軽い材質で建物への負担が少なく、後付けでも効果を発揮しやすいです。
床に敷き詰めて置くだけで使用できるため、導入の際に大きな工事も必要ありません。
一方で、通せる配線はほかの材質のOAフロアと比べて少ないです。
耐荷重も少なく、オフィス内を歩くと空洞音が鳴りやすいため、業務中に音が気になる可能性もあるでしょう。
コンクリート製のOAフロア
コンクリート製のOAフロアは溝配線で採用されており、デスクや機械の移動が多いオフィスで使われるケースが多いです。
樹脂製のOAフロアと比べるとやや高価な傾向にありますが、密度が高いため空洞音がほとんどしません。
そのためオフィス内を歩きやすくなり、ほかの従業員の作業を邪魔しにくいです。
また、通信不良や機械の誤動作の原因になるノイズをブロックできる性能も持ち合わせています。
一方で、材質だけでなく施工にもコストがかかり、貸事務所から退去して処分する際は産業廃棄物として取り扱わなければなりません。
配線の変更はしやすいため、少量のコードであれば十分な効果を発揮します。
金属製で支柱を用いるOAフロア
金属製のOAフロアは、高さを調整できる支柱がついている支柱調整式のOAフロアです。
そのため、ほかのOAフロアと異なり床高を調整できるメリットがあります。
耐荷重が多く配線容量も大きいため、重い機材を使用する大規模なオフィスやサーバールームで選ばれるケースが多いです。
コンクリート製ほどではないものの、強度が高いため歩きやすい傾向にあります。
さらに、貸事務所から退去することになり不要になった際は、回収して再利用したりリサイクルしたりすることも可能です。
ただし、樹脂やコンクリートと比べて資材費が高いことから、導入の施工費も高価になります。
近年の新築ビルでは最初から金属製のOAフロアが選ばれているケースが多いです。
一度配線を済ませると変更が難しい点には注意しなければなりません。
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貸事務所でOAフロアを導入するメリット
最初からOAフロアが導入されている物件を選ぶ、あるいは貸事務所にあとからOAフロアを導入すると、さまざまなメリットが得られます。
オフィス内が安全になる
貸事務所にOAフロアを導入するメリットは、配線が床下に格納されるためオフィス全体が安全になることです。
配線が床上に露出していると、従業員がつまずいて転ぶ可能性が高まります。
OAフロアであれば転倒の原因になりかねない配線を床下に入れておけるため、転んだり断線したりするトラブルを防ぎやすいです。
見た目がすっきりする
OAフロアのメリットは、オフィス全体の見た目がすっきりすることです。
オフィスは従業員数が多いほどコンピュータなどの機材の数が増え、圧迫感が生まれます。
そこに加えて配線が露出していると、全体的にごちゃごちゃした印象になってしまうのです。
整理整頓されていない環境は従業員のモチベーションにも影響を与える可能性があります。
OAフロアを活用して床下に配線を格納してしまえば、床上からは配線が見えなくなるため全体的に空間をすっきりさせられるでしょう。
来客からも清潔感があると好印象を持ってもらえる可能性が高まり、良い評価を得やすくなります。
掃除がしやすくなる
貸事務所にOAフロアを導入すると、オフィスの掃除がしやすくなります。
配線が床上に露出していると、日々の掃除をスムーズにおこなうのは難しいです。
配線は中を通る電気の影響でホコリが溜まりやすく頻繁な掃除を必要としますが、床上に露出していると清掃が行き届かないケースもあります。
OAフロアを導入して配線をしまっておけば、オフィスの床上を掃除しやすくなるでしょう。
オフィス全体が清潔になるため、従業員のモチベーションや業務の効率がアップする可能性があります。
オフィスのレイアウトがしやすくなる
OAフロアの大きなメリットは、配線が格納されることにより自由なレイアウトがしやすくなることです。
床上に配線が露出していると、位置によっては棚やデスクなどを設置しにくくレイアウトの自由度が落ちてしまいます。
OAフロアに配線が収納されているオフィスでは、置きたい位置に什器や機材を設置でき、自由にレイアウトを考えられるのです。
また、あとからオフィスのレイアウトを変更する際も作業がしやすくなります。
業務に合わせて自由なレイアウトが実現でき、従業員の変化などによってレイアウトを変更できるのがOAフロアのメリットとも言えるでしょう。
オフィス全体をきれいにまとめたい、自由なレイアウトで業務の効率化をはかりたいのであればOAフロアがおすすめです。
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まとめ
OAフロアは、床を二重構造にして配線を格納する仕組みのことです。
樹脂製、コンクリート製、金属製などの種類があり、材質や配線方法によって特徴や導入されるオフィスが異なります。
OAフロアを導入すれば、配線を格納して床上をすっきりさせられ、オフィスの安全性も高められるでしょう。
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株式会社たくみ スタッフブログ編集部
株式会社たくみは、出雲市で1976年に創業した不動産屋です。今やインターネットに賃貸・不動産情報は溢れております。あまたの物件からお客様にとって最適なものを探しだすことが弊社の使命です。ブログでは、物件探しのお役に立てる情報発信をします。