店舗用物件では集客が見込みやすい駅前物件が人気ですが、ロードサイド店舗の選択肢も検討することができます。
出店を成功させるためには、ロードサイド店舗の特徴をよく理解したうえで業種にあった物件を選ぶことが大切です。
そこで今回は、ロードサイド店舗とはなにか、出店のメリットや物件の選び方を解説します。
出店を考えている方は、ぜひ今後の参考になさってください。
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ロードサイド店舗とは?
ロードサイトとは「沿道」を意味します。
そしてロードサイド店舗とは、交通量の多い道路沿線にある店舗のことです。
電車などの公共機関が発達した都市部よりも、自動車移動が多い郊外でよく見られる出店形態です。
ここでは、ロードサイド店舗の特徴を4つ解説します。
特徴①ターゲット層が幅広い
ロードサイド店舗の顧客は、車や自転車での移動がメインとなるため、徒歩移動の顧客に比べて行動範囲が広いです。
ロードサイド店舗では、自動車で10~15分程度の商圏がターゲットとなり、多様な顧客層の来店が見込まれます。
生活道路沿いに出店する場合、ファミリー層を中心に若者から高齢者まで幅広い年齢層をターゲットにすることが可能です。
また、生活圏外の顧客が遠方から自動車で来訪する可能性もあります。
特徴②店舗面積が広い
ロードサイド店舗は、郊外に立地するケースが多く、都市部の店舗に比べて店舗面積が広い傾向があります。
飲食店を経営する場合、広い店舗面積を活かして客席数の多いゆったりとしたフロアを設けることが可能です。
販売店の場合でも、大型商品の取り扱いが可能で、都市部の店舗よりも豊富な品揃えを実現できる点が特徴です。
特徴③駐車場が重要
ロードサイド店舗では、広い敷地面積を確保できるため、広い駐車場を備えていることが多いです。
専有駐車場を持つ店舗もあれば、隣接する多店舗と駐車場を共有する店舗も見られます。
顧客の多くが自動車で来店するため、来客見込みに基づいて十分な台数の駐車場を確保することが成功の鍵となります。
特徴④長時間営業が多い
自動車での来店が多いロードサイド店舗は、一日を通じて集客が見込めるため、長時間営業をおこなう店舗が多いです。
飲食店では、モーニング、ランチ、ディナーなど、時間帯に応じてメニューを変更するケースが見られます。
一方で、お酒の提供割合が高い業種では、タクシーの手配や送迎バスの運行といった工夫が求められる点も特徴です。
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ロードサイド店舗を出店するメリット・デメリット
ロードサイド店舗にはメリット・デメリットがあるため、両者をよく理解したうえで出店することが大切です。
ここでは、経営者の視点から見たメリット・デメリットを解説します。
ロードサイド店舗を出店するメリット
ロードサイド店舗を出店するメリットの一つは、坪単価が安いため利益率を上げやすい点です。
賃貸方式で出店する場合、月ごとの家賃を抑えられるため、利益率が高くなります。
店舗を建設する場合でも、土地の取得費用や建築費のコストを抑えることが可能です。
また、スタッフの人件費が都市部に比べて安価な場合が多く、運営コストの削減が期待できます。
セルフサービスを導入すれば、広い店舗で多くの顧客を呼び込みながら、人件費を抑えつつ利益率を向上させることが可能です。
独立した土地や建物を利用して出店できるため、外装や内装のデザインを自由に設計できる点も大きなメリットです。
都市部のテナント物件に比べ、制約が少なくオリジナル性を演出しやすいことから、競合との差別化が図りやすくなります。
さらに、沿道に出店することで多くの人の目に留まりやすく、集客力が高い点も利点です。
地元に住む顧客に加え、遠距離トラックの運転手やツーリング中の顧客など、通りがかりの利用も見込めます。
車通りの多い道を選べば、出店後早い段階で広範囲への認知度を高めることができます。
ロードサイド店舗を出店するデメリット
ロードサイド店舗を出店するデメリットの一つは、競合が多い点です。
商圏が広いためターゲット層が幅広い反面、競合となる店舗の数も多くなります。
自動車で来店する顧客は、多少遠くても、より魅力的な店舗に流れやすい傾向があります。
出店時には存在しなかった競合が突然参入し、自店舗の経営に大きな影響を与えるリスクも考えられるでしょう。
とくに、大手チェーン店が競合として参入してきた場合、対抗が難しくなる可能性があります。
広範囲に及ぶ競合への対策としては、独自のサービスや商品で差別化を図ることが有効です。
また、敷地が広いことから管理費がかさむ点もデメリットです。
駐車場や店舗の管理には、警備員や清掃員の人件費が必要になる場合があります。
さらに、ロードサイド店舗では、道路からの外観が来店を判断される重要な要素となるため、店外の状態にも十分な配慮が必要です。
敷地が広い分、メンテナンス箇所が増えるため、労力や費用が増大する点もデメリットといえます。
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ロードサイドにある店舗物件の選び方
ロードサイド店舗を出店する場合は、沿道の特徴を生かした戦略を検討することが欠かせません。
ここでは、ロードサイトにある店舗物件の選び方のポイントつを解説します。
視認性の高さ
ロードサイド店舗では、自動車の目線から見た視認性の高さが重要なポイントです。
顧客の立場に立ち、店舗が面する通りを実際に運転してみることで視認性を確認できます。
少し奥まった場所にある店舗は、自動車から見つけにくいため、看板を設置して補う必要があります。
また、交差点を越えたすぐ先に位置する物件は、信号待ちの間に目に留まりやすく、信号が切り替わった後に入店してもらえる可能性が高くなるでしょう。
外から見てすぐに店舗の内容がわかる、わかりやすい外観作りも重要な工夫といえます。
駐車可能台数
ロードサイド店舗では、駐車可能台数が経営の成否に直結します。
どれほど優れたサービスや商品を提供していても、駐車台数が不足していると顧客を逃し、経営が上手くいかなくなる可能性があります。
必要な駐車台数は業種によって異なるため、ピーク時の来客人数の見込みや店舗面積などを基に詳細に分析し、適切に計算することが重要です。
交通量
主要道路の沿道であっても、場所によって交通量が異なる場合があります。
さらに、曜日や時間帯によって交通量や道路を利用する層も変化するため、詳細な分析が必要です。
地方自治体のサイトには、主要道路の交通量調査結果が掲載されている場合が多いため、それを参考にするのが有効です。
店舗の営業時間に沿道を通行する自動車やバイクの台数を調査し、把握しましょう。
とくに、夕方以降のディナータイムを主要な営業時間とする場合は、帰宅が多い下り方面に出店するなどの工夫も求められます。
入店のしやすさ
自動車の運転手から見て、入りやすい店舗であることは重要なポイントです。
交差点の角にある店舗は視認性が高い反面、入りにくいというデメリットがあります。
また、中央分離帯がある道路では、反対車線から店舗を見つけた顧客が入店を諦めてしまう可能性があります。
運転手の目線を考慮し、店舗に興味を持った時点ですぐに入店できる立地であるかどうかを確認することが大切です。
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まとめ
ロードサイド店舗とは、交通量の多い道路沿線にある店舗を指します。
ロードサイド店舗には、出店のコストが安く、高い集客率が見込めるメリットがある一方で、競合が多いことや敷地が広い分管理コストがかかる点はデメリットです。
ロードサイド店舗の選び方のポイントには、視認性の高さや駐車可能台数、入店のしやすさなどが挙げられます。
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株式会社たくみ スタッフブログ編集部
株式会社たくみは、出雲市で1976年に創業した不動産屋です。今やインターネットに賃貸・不動産情報は溢れております。あまたの物件からお客様にとって最適なものを探しだすことが弊社の使命です。ブログでは、物件探しのお役に立てる情報発信をします。