オフィス選びでは、電気容量の確認が欠かせません。
空調や照明、パソコンなどの設備をスムーズに使用するためには、十分な電力を確保する必要があります。
もし、電気容量が不足すると、業務に支障をきたし、快適な職場環境を維持することが難しくなるでしょう。
本記事では、オフィスに必要な電気容量の確認方法や、容量不足への対処法について解説しますので、ぜひ参考になさってください。
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オフィス運営に電気容量はどのくらい必要か
オフィスを運営する際、電気容量の確保は業務の円滑な遂行に欠かせません。
特に、空調や照明、パソコンなどの設備がどの程度の電力を必要とするかを理解しておくと、トラブルを未然に防ぐことができます。
以下に、主要な設備ごとの電気容量の目安を解説します。
空調設備
オフィスの快適性を保つために、エアコンなどの空調設備は欠かせません。
一般的に、エアコンの消費電力は能力や設置場所によって異なりますが、10畳用では冷房時に約5~6アンペアを必要とします。
エアコンは起動時に一時的に消費電力が増えるため、複数台が同時に起動すると想定以上の電力を要することがあります。
業務用エアコンの場合、馬力が大きいほど消費電力も増えるため、4馬力や5馬力クラスを複数台導入するケースでは全体の容量を十分に検討しましょう。
たとえば、30坪ほどのオフィスで5~6人が常時勤務する状況では、合計で30キロワット前後の空調容量が必要になる場合もあります。
オフィスのレイアウトや来客数の多さなども考慮し、余裕を持った設計が大切です。
照明
オフィスの照明は、長時間使用されることが多いため消費電力が大きくなりがちです。
蛍光灯1本あたりの消費電力は約0.3~0.4アンペアといわれていますが、LED照明なら40%ほど省エネできるともいわれています。
また、執務エリアの照明を一部間引くことで、建物全体の電力量に対して10%以上の節電が可能になるケースもあります。
照明の配置や間引き運用、自然光の活用などによって電力使用量を抑えることができるため、レイアウトを工夫するとさらに省エネにつながるでしょう。
複数の照明器具を同時に使用する場合は、機器の総数を踏まえて容量を見積もっておく必要があります。
パソコン
パソコンはオフィス業務で必須の設備です。
デスクトップパソコンは約2~4アンペア、ノートパソコンは約1アンペアが目安ですが、同時に動作する台数が多い場合は合計が大きくなります。
たとえば、5人がそれぞれデスクトップパソコンを使用し、プリンターや周辺機器を同時に稼働させると、最低でも10アンペア以上が必要です。
高性能なパソコンや複数のモニターを使う場合は、さらに電力が増えるため、余裕を持った容量設計を検討してください。
周辺機器を含めると、さらに消費電力が増えるため、プリンターや複合機なども合わせて考慮しましょう。
高負荷な作業をおこなう職場では、通常より多くの電力を使う傾向があるため、余裕を持った容量設計が望ましいです。
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オフィスの電気容量が足りない場合の対処法
オフィスで電気容量が不足すると、ブレーカーが落ちたり機器が正常に稼働しなくなったりする恐れがあります。
以下に、主な対処法をまとめました。
契約アンペア
まず、電力会社との契約で定められているアンペア数を引き上げる方法です。
たとえば、5人程度の小規模オフィスでは、30~40アンペア程度あれば足りることが多いですが、パソコンや空調が増えるとブレーカーが落ちやすくなる場合があります。
このとき、50アンペアや60アンペアへ契約を変更すれば、安定した電力供給が期待できます。
ただし、既存の配線やブレーカーが対応していない場合は追加工事が必要です。
さらに、契約アンペア数を増やすと基本料金が上がるため、コスト面とのバランスを考慮しましょう。
空き回路
建物の分電盤に空き回路がある場合は、未使用の回路を活用することで不足を補える可能性があります。
たとえば、使われていない会議室や倉庫の回路を主要エリアに振り分けるなど、電力を効率的に振り分ける工夫が大切です。
このとき、配線状況を正しく把握しないまま作業をおこなうと、思わぬトラブルが起きることもあるため注意が必要です。
この作業は電気工事士の資格が必要になるため、専門家に相談しましょう。
オフィス移転の検討
業務拡大や人員増加で大幅に電力需要が高まった場合、現オフィスの設備では対応しきれないことがあります。
その場合は、電気容量を十分に備えた物件への移転を検討することも一つの手段です。
新たに30人以上を収容するオフィスを検討する際は、空調やパソコンの台数が増える分、契約アンペア数や分電盤の容量をあらかじめ確認しなければなりません。
内覧時には、分電盤の容量やブレーカーの仕様をチェックし、必要に応じて管理会社やオーナーに増設の可否を問い合わせると安心です。
移転にはコストや手間がかかりますが、長期的な事業計画を見据えて十分な電力が確保できる環境を整えることが、快適なオフィス運営につながります。
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オフィスの電気容量を確認する方法
新たにオフィスを借りる際や、既存のオフィスで電気容量の見直しをおこなう際には、事前に必要な電力量を把握しておくとトラブルを回避しやすくなります。
以下の方法で電気容量を確認してください。
使用量のリスト化
まず、現在のオフィスで利用している主な機器の消費電力をリスト化します。
各機器に貼付されている銘板などに消費電力やアンペア数が記載されている場合が多いため、実際の値を確認しておきましょう。
パソコンや照明、空調、複合機などのアンペア数を合計し、同時稼働する状況を想定して最大消費電力を見積もります。
たとえば、パソコンが5台、エアコンが1台、照明が複数ある場合には、それぞれの機器が同時に動作したときの合計を計算する必要があります。
今後の増設や人員増加を考慮して、余裕を持った値を想定すると安心です。
また、各機器の使用頻度やピーク稼働時間帯を見極めることで、実際の電力消費に近い数値を把握でき、過剰な契約アンペアを防ぐことにもつながります。
また、これらを細かく計算することで、月々の電気代を正確に把握しやすくなるというメリットもあります。
内覧時のチェック
オフィスを移転する際は、内覧時に分電盤やブレーカーの容量を必ず確認しましょう。
単相三線式の場合、ブレーカーに記載されたアンペア数が最大使用電流量を示しますが、100Vと200Vを組み合わせる仕様のため、単純に合計で倍のアンペアを使えるわけではありません。
物件が築年数の古い場合は、電気設備の更新が行われていない可能性があるため、十分な容量を確保できないケースもあります。
また、ビル全体で電力を共有している場合は、他のテナントが大量の電力を使うと影響を受けることがあるため、管理会社やオーナーにその状況を尋ねることも大切です。
メインブレーカーの定格容量が小さいと、ビル全体の供給力に余裕があっても契約アンペアを上げられない場合がありますので、注意しましょう。
将来的にアンペア数を増やせるかどうかについても、入居前に確認しておくとスムーズに運営できます。
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まとめ
オフィスでは空調や照明、パソコンなどの使用により、多くの電気容量が必要となるため、事前の確認が重要です。
電気容量が不足する場合は、契約アンペアの変更や空き回路の活用など、適切な対策を講じる必要があります。
入居前に電気使用量を把握し、内覧時に設備を確認することで、快適なオフィス環境を確保しましょう。
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株式会社たくみ スタッフブログ編集部
株式会社たくみは、出雲市で1976年に創業した不動産屋です。今やインターネットに賃貸・不動産情報は溢れております。あまたの物件からお客様にとって最適なものを探しだすことが弊社の使命です。ブログでは、物件探しのお役に立てる情報発信をします。