賃貸物件でよくある悩みとして、近隣との騒音問題が挙げられます。
近隣から発せられる騒音が気になるのはもちろんのこと、自分が騒音の原因になっているのではないかと不安になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件でおすすめの防音対策として、床・壁・天井それぞれのポイントを解説します。
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賃貸物件の防音対策①床
賃貸物件では、床から階下へ大きな音が響くことがあります。
こうした床からの騒音を防ぐには、どのような防音対策があるか見てみましょう。
床で発生する騒音の種類
賃貸物件における床の防音対策を考える場合、まずはどのような種類の騒音が発生しているのかを確認することが重要です。
床で発生する騒音には、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の2種類があります。
重量床衝撃音は、鈍い低音が特徴で、主に足音などが原因となる騒音です。
一方、軽量床衝撃音は、スプーンなどを落とした際に発生する軽い高音が特徴と言えるでしょう。
自宅で発生しやすい床の騒音が重量床衝撃音か軽量床衝撃音かを見極め、それぞれに適した防音対策を検討しましょう。
防音カーペットを敷く
賃貸物件における床からの騒音は、防音カーペットである程度軽減できます。
とくに、防音カーペットが効果的なのは、小さな物を落とした際の騒音や、椅子を引いた際の騒音です。
防音カーペットは賃貸物件を傷つけずに設置でき、用途に応じて厚みを選ぶことができます。
防音マット・防振マットを敷く
防音カーペットと似たアイテムに、防音マットと防振マットがあります。
防音マットは、ある程度の厚みがあり、ジョイントマットのように組み合わせて必要な場所に敷けることが特徴です。
より高い防音性能を求める場合は、遮音性能を示すL値を確認することが重要です。
L値が小さいほど遮音性能が高い製品となるため、予算やデザインの好みを考慮しつつ、性能で選ぶと良いでしょう。
また、防振マットは振動による騒音を軽減するアイテムです。
フィットネスマシーンやドラムセットなど、振動を伴う機器を使用している場合には、防音マットではなく防振マットをおすすめします。
防振マットは部屋全体ではなく、振動が発生する場所に敷くことで高い防振性能を発揮します。
スリッパを使う
普段素足で室内を移動している場合、スリッパを使用することで手軽な防音対策ができます。
防音対策としてスリッパを選ぶ際は、クッション性の高さとサイズにこだわることが重要です。
クッション性が低いと十分な防音効果が得られないほか、サイズが合わないスリッパでは歩行時にパタパタと音が発生してしまいます。
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賃貸物件の防音対策②壁
賃貸物件によっては、壁からの騒音が気になることがあります。
壁に対してできる防音対策をチェックし、快適な生活を考えてみましょう。
壁から発生する騒音の種類
賃貸物件の壁を通して伝わる騒音には、空気音と固体音の2種類があります。
空気音は、空気を通して伝わる騒音です。
具体的には、隣の部屋から聞こえる会話や電話の声、テレビやラジオの音などが該当します。
また、部屋の外を通る自動車の走行音や、パトカーや救急車のサイレンも空気音に含まれます。
賃貸物件では、壁の薄さや窓・ドアの隙間が原因で、空気音による騒音が発生しやすくなるでしょう。
一方、固体音は振動による音で、床を通して伝わるほか、壁からも伝わることがあります。
吸音材を設置する
自室からの話し声やテレビの音が騒音の原因となっている場合、音を吸収する吸音材の設置が効果的です。
賃貸物件で使用できる吸音材には、でこぼこがあるシート状の製品があります。
吸音材のでこぼこは、音による振動エネルギーを熱エネルギーに変換する役割を果たします。
吸音材を賃貸物件の壁に設置することで、話し声やテレビの音などが壁を通りにくくなるでしょう。
遮音材を設置する
吸音材と似たものに、遮音材があります。
遮音効果が高い素材にはゴムなどがあり、外部への音漏れの軽減が期待できます。
吸音材と遮音材の違いは、騒音を軽減させる仕組みにあるでしょう。
吸音材は音を吸収するのに対し、遮音材は音を反射させる役割を果たします。
また、吸音材は室内での音の反響を軽減しますが、遮音材は室内での反響を残します。
防振材を設置する
フィットネスマシンの下などに使われることが多い防振材は、壁にも設置することができます。
壁への防振材の設置をおすすめするのは、壁際に置かれた機器の振動が気になる場合です。
具体的には、洗濯機などが騒音を発生しやすい機器に該当します。
また、隣の部屋から振動を伴う騒音が気になる場合、音が聞こえる側の壁に防振材を設置するのも効果的です。
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賃貸物件の防音対策③天井
床・壁の防音対策をチェックしたら、最後に天井での防音対策を押さえておきましょう。
天井から発生する騒音の種類
天井に防音対策が必要となるのは、上階からの騒音が気になる場合です。
天井から聞こえる騒音には、空気音と衝撃音の2種類があります。
天井からの空気音は、隣の部屋から聞こえる音と同様に、上階の住人の声やテレビの音などが該当します。
また、天井からの衝撃音は、上階の住人の足音やスプーンを落とした音などです。
壁からの衝撃音に悩むことはあまりありませんが、天井からは空気音と衝撃音の両方が伝わりやすい点が重要です。
吸音材と遮音材の併用
空気音と衝撃音の両方を遮断したい場合、吸音材と遮音材を併用するのがおすすめです。
吸音材と遮音材を併用すれば、空気音と衝撃音の両方に対する防音対策ができるだけでなく、天井への設置作業が一度で済みます。
上階からの騒音が空気音・衝撃音の両方に関連している場合はもちろん、騒音の原因が不明な場合にも吸音材と遮音材を併用するのが効果的です。
吸音材と遮音材を併用することで十分な厚みが確保され、通常の話し声程度であれば気にならなくなります。
家具の配置を変更する
室内の天井全体から話し声が聞こえるのではなく、特定の1か所から聞こえる場合、家具の配置を工夫することで状況が改善することがあります。
音が聞こえる場所が特定できたら、その場所に大型の家具を置いてみてください。
家具が天井を通る振動を遮ることで、ある程度騒音が軽減されます。
家具の配置による防音対策は、特に衝撃音に効果的です。
話し声が気にならなくても、足音による上階からの騒音が気になる場合には、音を遮る位置に家具を配置してみましょう。
原因を特定し改善してもらう
上階からの騒音に対して、防音シートなどを設置しても騒音が軽減しない場合、上階の住人に伝えて改善してもらうことを検討しましょう。
上階の住人に伝える際には、近隣トラブルに発展しないよう、直接話し合うのではなく、大家さんや管理会社に相談することが重要です。
また、漠然と「上からの騒音が気になる」と伝えるのではなく、洗濯機の振動や浴室からの音など、具体的な原因をある程度特定しておくと効果的です。
それでも騒音問題が解決しない場合には、大家さんや管理会社に相談し、専門業者に防音対策を依頼することも一つの解決策となります。
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まとめ
賃貸物件で床下への足音や椅子の音が気になる場合、防音カーペットの設置やスリッパの使用が有効な防音対策です。
また、壁からの騒音には、吸音材・遮音材・防振材など、騒音の種類ごとに適した防音対策が大切になります。
天井をとおして伝わる上階からの騒音であれば、吸音材と遮音材を併用したり家具の配置を変更したりしましょう。
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株式会社たくみ スタッフブログ編集部
株式会社たくみは、出雲市で1976年に創業した不動産屋です。今やインターネットに賃貸・不動産情報は溢れております。あまたの物件からお客様にとって最適なものを探しだすことが弊社の使命です。ブログでは、物件探しのお役に立てる情報発信をします。